成長にかかせないもの

前回、自信と謙虚について、まず言葉の意味を考えました。

今日は「謙虚」ということについて学んだり考えたりした経験の話です。

アナウンサー受験を決めてスクールに通い始めた頃の私は、「ナレーション、簡単にできるわ、キューに合わせて読めば良いんでしょ」なんて思っていました。

少しだけ、ラジオパーソナリティ事務所のレッスンを受けたことがあるだけで、基礎は何も出来ていなかったのに!

何という不遜な態度でしょう。

スクールに通っているのに「学ぶ」という態度が決定的にかけています。

出来ないことと出来ることの違いすら分かっていなかったのです。

少しましになって「出来ていない自分」を感じるようになっても、どうすればできるようになるか、何をできるようになれば良いのかさっぱりわかっていませんでした。

ただ、スクールでは先生がじっと見守ってくださり、先輩方が真剣に怒ってくださったり、

自分自身はもちろん、「アナウンサーになって何をしたいのか」
「アナウンサーとして社会に対してどんな役に立ちたいのか」など、

考え続ける機会をいただきました。

謙虚にならなきゃけない、と学んだのがスクールで学んでいた時間でした。

自信については持っちゃいけないものとその頃は感じていましたが、

「頑張ってきた自分を信じていいんじゃない?」と言ってくれた母の言葉

を頼りに面接を受けていましたし、先生もその話にうなづいてくれたことが大きかったです。

実は・・・「自信を持つ」ことを肯定できたのはつい最近のことです。

そして幸運にもNHK高松放送局のオーディションで採用頂きこの仕事を始めたのですが…

技術として考えると本当によく受かったな、と感じます。

読みのクセがついていない、育てることを意識して採用いただいたからだと考えています。

今、「新人」という立場の人と出会うにあたり、どんな仕事でも

「自分より経験のある人の話を聞こう」「出来ると思わず行動しよう」

そう考えられる人は仕事を一緒にしていて気持ちが良いな、教えやすいな、と感じます。

キャリア10年の人とキャリア3年の人とは見ている景色が違うことは多々あります。

経験値の違いはある。

キャリアの先輩の良いところは全部自分のものにするんだ!という姿勢が大切になります。

キャリア0年、未経験であるなら尚のことです。

どんなにスクールや自己で学び「できる」「向いている」と感じ考えていることでも

現場では役に立たないことは多分にあります。

「至らない自分を認める心」を大切にしてください。

それでももちろん基礎は必要です。

アナウンサー受験であれば

発音と滑舌、標準語アクセント、文章読解力、構成力、時事への関心の持ち方、
情報の伝え方、敬語の使い方

この辺りは絶対に外せません。

企業への様々な職種を考えている皆さんも、

自分が関心を持っていることについて的確にどう説明するか

すごいと思わせる話題や経験が必要なのではなく

「へ〜、そうなんだ」とうなづかせる説得力あるプレゼン能力を

磨いてくださいね。




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